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10. かわいい




「かわいい」の語源は「かわいそうだ」です。

だからして「かわいい」対象は往々にして「かわいそう」、もしくは「不憫な」モノで、砕いて言うなら発する根底には「庇護してやらねば生きて行けそうにない弱き者を、放っておくことなんでできやしない」という心理が潜んでます。

確かに、自立していて威圧感を受けるモノに対し、普通「かわいい」は使いませんし、だから子供はどう転んでも「かわいい」もにしかなり得ません。

この「守ってあげたい」感情は言いかえると親と子のアレ、支配欲にほかならず、すなわち「かわいい物好き」な人は「自分より弱い物を支配したい欲」をふんだんに持つ人だ、ということもできます。

そんな「可愛いもの好き」が女性に多いのは、女性が社会的に庇護された、つまり支配、抑圧された存在であるからで、その代償(はけ口)を求めるためだとも言われてます。
(基本の支配権力相関図:『男』>『女』>『かわいい』)

ということで二次元美少女好きな男性諸氏が、リアル女性を苦手だという心理もこれで腑に落ちたのではないかと思います。
(追加の支配権力相関図:
『男』>『女』>『二次元美少女好き』>『かわいい=二次元美少女』)

さらに、一見してかわいくないオジサンを、女の子が「かわいい」と称する真の意味に、そこにいつもからかっているような雰囲気が漂う理由もまた、分かったような気がしてきます。
(逆襲と優越の支配権力相関図:『男=かわいい』<『女=JK』)
こんなにも平和的な下剋上はないでしょう。

また「かわいい」から言いなりになるほかなくなるのはおそらく、我儘を聞いてあげることで相手の自尊心を守っている、庇護している、つまり支配しているのだと考えられます。決して上下関係は、命令と服従の順序にないのです。

ということで納得したおいらは、「かわいい」という言葉を書く時、聞く時、発する時、これらのことが頭を過ります。
何がかわいくて、なぜ惹かれるのか。感覚的なだけに、それはそれで書く時に役立っていると思っています。