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9. 数字の向こう側




多くの場合、それが唯一の手ごたえだから、数の増減には敏感になる。
減った増えたでこの世の終わりか、わが世の春か、なんて光景に遭遇することもしばし。

けれどそんな数(匿名分について)にそこまでの誠実さがあるのか、といえばオイラはちょっと疑問を感じてる。

なぜならその時の気分でポチしたり、しなかったり。したことで満足、すっかり忘れちゃう程度のものだってありそうだ。すでにランキングなんかに上がっていたら、「すでに結構入っていて、みんなが面白いというし、自分も悪いとは思わないのでポチするか」なんてユルユルなものも混じっていそうでならない。
逆に言うなら評価して絶大に支持し、大満足した全ての人がポチして離脱する、という保証こそないはずだ。つまり必ずコチラが思っているもののような塊じゃあない。

というわけで、もし数票に振り回されてお疲れ気味ならもう少し頭を柔らかくして、数の向こうにいる人々を冷静に想像してみてもいいんじゃないかな、と思ってる。ついでに、その向こうにリアクションそっちのけで感動、じんわり、ひっそり噛みしめている人がいるかも知れないぞ、と想像したっていいと思ってる。

何しろオイラ自身、積極的にアピールしないからこそ長らく拝見することができているサイトを持っているから。
だから全くの妄想じゃないとも信じてる。